紙が語る幕末出版史: 『開版指針』から解き明かす
白戸満喜子さん著『紙が語る幕末出版史: 『開版指針』から解き明かす』が昨年末に刊行されています。
書物の近代化は江戸時代からはじまっていた。
和紙から洋紙へ、和本から洋本へ。書物の形態が変化するとき、人は何を考え何を目指すのか。
幕末にこれからの出版を考えるために編まれた、出版統制に関する記事を集めた資料、『開版指針』(写本)の全貌を初めて紹介。この文献記録の分析を行い、同時に顕微鏡による料紙観察という新たな書誌学的手法を取り入れ、江戸末期から明治期にかけての日本における書物の変容について考察する。文献に記録された情報と、書籍を構成する紙を分析することで捉えられた、新しい日本幕末出版史。
書物・書籍はどのような要因・条件をもって作り上げられてきたのか。その根源に迫る。(チラシより)
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A5判・上製・カバー装・432頁・カラー口絵4頁
定価:本体9500円(税別)