羊皮紙(パーチメント)の製作記録
かれこれ20年ほど前に行ったマウスの皮を原材料として製作した羊皮紙(チュー皮紙)の製作工程の手元のノート、画像をもとにした記録です。
【原皮】
ddY系統のマウス(20週齢程度)の皮(重量9g~14g)
【石灰液(石灰乳)】
30%濃度(精製水175ml+酸化カルシウム75g、pH12.5)の石灰液を準備
【製作工程】
1)原皮の浸漬:石灰液に毛や脂肪が付着したままの皮を4~7日間浸漬した。
2)毛の除去:石灰液から取り出し、水洗いしてから毛を除去した。(手で軽くこするだけで毛の除去が可能)毛の除去後に水洗いした。
03石灰液より取り出し 04毛の除去
3)脂肪の除去:先の丸い刃物(ロータリーカッターの刃等)で脂肪を取り除いた。
05脂肪の除去 06脂肪の除去前後の比較
4)木枠へ張り付け:全方向均等に引っ張ることができるように糸をかけて張り付けた。
07張り付け準備 08張り付け準備 09張り付け完了
5)表面加工①:ロータリーカッターの刃で削いで薄くしていった。
6)表面加工②:炭酸カルシウムを塗布して皮の油分や水分を除去した。
10削ぎ落し 11炭カル塗布
7)乾燥:陰干しした。
12陰干し 13陰干し後