Italian ledger binding

 最近個人的に手に入れたもの。Libro giornaleとあるので仕訳帳、1614年(のはず)。製本は、このような帳簿や公文書等にも用いられた様式(Italian ledger binding)で、最初と最後の折丁を巻き見返しで止めます。折丁を追加する時は見返しをいったん外して、折丁を追加したら再び巻き見返しで止めるというもの。

 フラップ付きの総革表紙で、全面に空押しが施され周縁部には補強のためのステッチが施されています。表紙内側も鞣し革があてられ、貼り合わせた紙で作られた表紙芯紙を表裏から革で挟んだ相当頑丈に作られた表紙になっています。