【東北大学附属図書館】新カント派哲学者ヴィンデルバントの直筆ノート発見

 ひと月ほど前の記事ですが、東北大学附属図書館本館の地下書庫から、ドイツの哲学者、哲学史家のヴィルヘルム・ヴィンデルバントの直筆ノート20冊が発見されました。

 以下、公式サイトから
 ヴィルヘルム・ヴィンデルバント(Wilhelm Windelband, 1848-1915)はチューリヒ、フライブルク、ハイデルベルク大学等の教授をつとめ、価値批判の学問としての哲学の定立や問題史的な哲学史記述等によって知られています。
 東北大学附属図書館では蔵書目録のデータベース化事業を進めており、その過程で、2015年5月に地下書庫から20冊の手書きノートが発見されました。ヴィンデルバント直筆であることを検証するために、ハイデルベルク大学の協力を得て、ヴィンデルバント本人のものに違いないとの検証をすることができました。ノートの内容は、哲学、哲学史、また心理学に関する講義ノートやそのメモ、あるいは著作のドラフト(草稿)とみられます。
なお、これらのノートが東北大学に受け入れられた経緯については、第一次世界大戦後の1926年に、ドイツのフォック書店を通じて135円50銭で購入されたということが判明しています。