『写本の文化誌 ヨーロッパ中世の文学とメディア』

 クラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ著、一條 麻美子訳の『写本の文化誌 ヨーロッパ中世の文学とメディア』が白水社より7月に刊行されました。

以下、公式サイトから
【内容説明】
本が手書き一点物だった時代の書籍文化誌、材料の調達から作品の政治的意味までを語る。
写本製作にあたり注文主が、作者が、書記が、各種職人が果たした役割や、できあがった写本がもった政治的意味、さらに傑作「マネッセ写本」を生み出した文芸マネージメントまで、写本をめぐる文化活動をわかりやすく解説する。

[目次]

第一章 本ができあがるまで
1 材料の調達
2 書く・描く
3 写本製作の場
4 書記
5 本の外見
6 写本の値段
7 保管とアーカイブ化
8 印刷術という革命
第二章 注文製作
1 文学の中心地
2 文学愛好家とパトロン
3 文学マネージメント──マネッセ写本
4 愛書家──ある十五世紀貴族の図書室
第三章 本と読者
1 聞く・読む
2 身体としての本
3 五感と読書
第四章 作者とテキスト
1 詩人──匿名・自己演出・歴史性
2 作品──伝承・言語・文学概念
訳者あとがき/参考文献/書名・人名リスト/注と典拠/索引