2010-08-24 / 最終更新日時 : 2020-05-31 cfid+ 明日のために(色々な試み) インキュナブラの復元サンプルを制作する ⑥ 今回から復元の過程をご紹介していきます。1.表紙板の加工 Szirmaiの研究結果を参考にブナ材を使用。小刀、彫刻刀などで支持体を固定するための溝を彫り、周縁部の加工(面取り)も行った。 2.折丁の準備 綴じ糸が通る部 […]
2010-08-05 / 最終更新日時 : 2020-05-31 cfid+ 明日のために(色々な試み) インキュナブラの復元サンプルを制作する ⑤ (9)留め具 ①長いストラップタイプ(15世紀後半まで)と②フック・クラスプタイプ(1400年頃に現れて普及)の2種類がある。ストラップは、空押しで装飾されたりしたが、よく古い本の端切れ革を再利用した。15世紀には装飾が […]
2010-07-29 / 最終更新日時 : 2020-05-31 cfid+ 明日のために(色々な試み) インキュナブラの復元サンプルを制作する ④ (7)表装 革が中世後半までは、最も主要な材料。総革ばかりでなく、半革(1/3程度)もある。また、高価なビロードもしばしば使用され、パーチメントはリンプ装以外ではあまり使われない。革の種類は、シャモアがあまり使われなくな […]
2010-07-26 / 最終更新日時 : 2020-05-31 cfid+ 明日のために(色々な試み) インキュナブラの復元サンプルを制作する ③ (4)小口の処理 裁断道具にはドローナイフかプラウを使用した。小口に現れる痕跡でどちらを使用したのかを判別できるが、装飾のために磨かれた場合には分からない。15世紀にはドローナイフの使用が圧倒的に多いが、1520~40年 […]
2010-07-20 / 最終更新日時 : 2020-05-31 cfid+ 明日のために(色々な試み) インキュナブラの復元サンプルを制作する ② ゴシック製本について 15世紀終り頃になると、本の生産が増えて修道院内の製本職人の仕事が増加し、修道院以外でも市井の製本職人が拡大した市場に加わるようになった。また、活版印刷が発明されると、本の生産が急増(15世紀後半で […]